
皆さんは『ベタ』って魚をご存知でしょうか?
知らない方もいるかもしれません。実はこの魚はとてもきれいで愛くるしく、魅力たっぷりの熱帯魚なんです。ベタの美しさはコンテストが開かれるほどで特徴的なヒレがとてもきれいです。
日本ベタコンテスト2019
https://www.bettashop.net/hpgen/HPB/entries/49.html
こんなにきれいな魚なのに意外と飼育するのは簡単です。
その理由として、
・小さい水槽でも飼育可能
・エアレーションなどの器具がほとんどいらない
等が挙げられます。そのため最近では頻繁に売られていたりもします。ここでは皆さんに『ベタ』についてご紹介していきます。少しでもこの生き物に関心を持って飼っていただければ幸いです。
★ ベタを飼うのに必要な機材
★ ベタを飼育する上での注意点
もくじ
ベタっていったいどんな魚?
まず初めはベタについての基礎知識について紹介します。
ベタは学名上Betta splendensと呼ばれており、原産地はタイのメコン川流域となっています。
体長は大きくて大体7cm前後で最大18cmになった個体も存在します。
寿命はおよそ1~3年で飼育環境が良かったりするとそれ以上に長生きする場合もあります。
ベタはあまり泳ぐことが得意ではないため、主に流れの弱い池や沼を好みます。
しかしこのような環境では酸素が十分に供給されないため、ベタは『ラビリンス器官』と呼ばれる特殊な補助呼吸器官を獲得しました。
ベタはこの器官によって通常のエラ呼吸に加えて空気を体内に直接取り入れる空気呼吸が可能になっているのです。
飼育してみるとわかるのですが、よく水面に顔を出して呼吸を行っています。
ベタはこのような器官をもつため飼育するときもエアレーションを行う必要はあまりありません。
またベタの特徴として大きなヒレがあることがいえます。
このヒレはオスのほうが雌よりも大きくサイズもオスのほうがメスよりも大きいです。
写真でよく見るようなベタの大半はオスのベタなのです。
ベタは縄張り意識が強く、オス同士がけんかになったりするとこのヒレを大きく振るわせたりします。
またベタは現在、品種改良によって色鮮やかなものが存在しています。
種類は現在で十数種類にまでおよび、観賞用にヒレが色鮮やかに大きくなったものや闘争用に特化させたようなものまで存在します。
古くからベタは観賞用として親しまれてきた魚の一種なのです。
一匹の値段は安いもので1000円ほどで高いものでは4000円以上のものも存在します。
これだけ抑えてほしいベタの飼育方法
ベタの飼育方法は比較的簡単です。飼育に必要なものは4つほどです。
①水槽(小さめでも可)
水槽は大きめのほうが理想的ですが、ベタの場合はコップやビンのような小さい容器で飼育している人もいるほどで小さめの水槽でも飼育できます。
というのも先ほど述べたラビリンス器官によって水質が悪くなりやすい狭い環境下でも呼吸が問題なくできてしまうため、水槽が小さくても問題ありません。
ただコップのような小さい容器や小さい水槽の場合水替えはこまめに行う必要はあります。
またベタは攻撃性が高いために通常は一匹のみでの飼育が一般的です。
オスを複数匹入れてしまうと必ずといっていいほどけんかになってしまい、ヒレが傷ついてしまいます。
そのため一匹で買うとするならば小さい容器でも飼育が可能なのです。以上のような理由から容器の大きさはあまり気にする必要はありません。
ただ繁殖を行う場合は大きめの水槽でオス一匹に対してメスを複数匹入れてあげてください。
以下のような水槽でもベタは十分なのでコスパ的にもおすすめです
②カルキ抜き剤
これはベタに限ったことではないのですが、水道の水を直接飼育につかってしまうと魚はエラから取り込んだ塩素によって呼吸器官の細胞が破壊される危険があるのです。
そのために塩素を除去する中和剤が必要になります。
市販のものでだいたい500~1000円くらいで買えてしまいます。
③ヒーター
ベタ飼育の適温は大体25~28℃くらいです。
ベタの原産地は東南アジアであるため日本よりも暖かい気候で生きてきました。
夏場ならあまり気にする必要がありませんが冬場は水温が急激に下がるためヒーターは必須になります。
ヒーターにもいろいろ種類があり、水槽のサイズに合わせて買う必要があります。
④ベタ用エサ
エサは飼育に欠かせません。
市販のもので数百円で買えます。
ベタを飼う場合、1日に2~3回ほど数粒ずつあげてください。
あまりエサをやりすぎると長生きできない原因にもつながります。
以上の四つがあればベタは買えます。この飼いやすさもベタが人気の一つといえます。
このほかに水槽に敷き詰める砂や水草はお好みで買ってあげてください。
下記のエサは浮遊性があってベタにとっても食べやすいエサになっています。
気を付けてほしいこと
ベタを飼ううえでいくつか注意があります。
混泳はさせないことです
繁殖のときは例外ですが、攻撃性の高さゆえにオス同士ではけんか行い、泳ぎが苦手なため他の魚にヒレなどを食べられてしまうかもしれません。一匹で飼っていて寂しそうだからもう一匹飼おうと考えるのは危険です。出来るだけ同種・多種の混泳は避けてください。ただ性格次第では混泳できる可能性があります。
またベタは泳ぎが得意でないので水槽内にであまり水流をおこさないようにすることも気をつけてください。
フィルターやろ過機も慎重に選ぶんで調整するか、もしくは買わなくても大丈夫です。
急激な温度変化や水質変化がなければ安心して飼うことができます。ここだけは必ず押さえてください。
おわりに
ベタはとても美しくで毛でなく飼いやすく親しみやすい魚です。ぜひ皆さんも飼育してみてはいかがでしょうか。