
猫ちゃんのトイレは難しくないんだよ!
今回は、猫ちゃんのトイレについて疑問を持っている方々に向けて、
猫ちゃんのトイレに関する情報を発信していきたいと思います。
★ トイレを覚えてもらう方法
★ 理想のトイレ環境
★ 上手くトイレできない原因
もくじ
猫のトイレの習性
猫を飼い始めた方の中には、
「うちの猫ちゃんがしっかり猫トイレで排泄をしてくれるかが心配…」
と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
猫は自由気ままなため、トイレのしつけも一見大変そうです。
しかし、実は、
猫ちゃんにトイレで排泄することを覚えてもらうのは、かなり簡単なのです。
そのワケは、もともと猫に備わった習性にあります。
猫はもともと砂漠で生活する動物だったと考えられており、
そこで排泄をする際に、外敵に自分の存在を知られないようにするため、
自分のおしっこやうんちを砂で埋めて臭いを消していたと考えられています。
その習性を現在も持っているため、わざわざ「しつけ」をしなくとも、
トイレの場所を一度覚えれば、自然と次からその場所で排泄をしてくれるのです。
トイレを覚えてもらう方法
では、おうちの中に猫ちゃんのトイレを設置したら、
その場所を覚えてもらうにはどういった方法が良いのでしょうか。
これは、おうちに他の猫ちゃんがすでに飼っている場合と、いない場合とで少し方法が違います。
まずは、<おうちに他の猫ちゃんがすでにいる場合>です。
猫には、他の猫の行動を観察して新しいことを覚えるという「模倣学習能力」があります。
そのため、おうちにすでに他の猫ちゃんが暮らしている場合、
その猫ちゃんのトイレの様子を見学させるという方法が効果的になります。
この場合は飼い主があまり手を加える必要がないのでとっても簡単です。
では次に、<他の猫ちゃんがおうちにいない場合>です。
この場合には、猫ちゃんがトイレをしそうなタイミングで、
飼い主さんが猫ちゃんのトイレに連れていってあげるという方法が効果的です。
この場合、猫ちゃんがトイレをしそうなタイミングを見極めることが必要になるため、
猫ちゃんのトイレサインも合わせてまとめていきます。
・ しきりにおうちの中をウロウロする・ 床のにおいを嗅ぐ
・ 床や、カーペットなどをひっかく動作をする
・ かがむ
ご飯の後や朝起きたときの他に、このような行動が見られたときが、
猫ちゃんがトイレをするタイミングになります。
このタイミングで、猫ちゃんをトイレに連れていき、場所を覚えてもらいましょう!
猫にとっての理想のトイレ環境
では、次に猫ちゃんにとって理想的なトイレの設置場所・環境についてです。
人と猫ちゃんのトイレ環境の好みはだいたい同じだと考えられています。
・ 人通りのすくないところ
・風通しの良いところ
・清潔なところ
・ごはんの場所から離れているところ
猫ちゃんもトイレをするときはひとりでしたいものです。
頻繁に人が通るところやうるさい場所は避けると良いのではないでしょうか。
また、ごはんの近くにトイレがあってもあまりいい気持ではありませんよね。
さらに、においがこもらず、清潔感があるほうが気持ちよくトイレができます。
場所や環境の他に、清潔感を保つためには、
猫ちゃんのトイレをこまめに掃除してあげることも大切になってきます。猫ちゃんがトイレに行ったらすぐに片づけてあげましょう。
毎日欠かさず猫ちゃんのうんちやおしっこを取り除き、
一週間に一度は、猫砂をまるまる交換してあげるとよいでしょう。
猫が失禁する、うまくトイレできない原因6つ
トイレを教えたのに、
「なかなかそこでしてくれない…」「おうちの他の場所でしてしまう…」
という場合は、猫ちゃんを叱るのではなく
原因をしっかり考えましょう。
飼い主の都合により、人間と同じ環境の中で猫ちゃんを飼っているのですから、猫ちゃんは何も悪くないのです。
どのようなことが原因として考えられるのでしょうか。原因は大きく6つあります。
① 泌尿器系トラブル
膀胱炎などの泌尿器系の病気により、
猫ちゃん自身がトイレのコントロールができなくなってしまっている可能性があります。
猫ちゃんの一日の排泄数は、
おしっこが2回~4回、うんちが1回、2回ですが、
それ以上に頻繁にしていたり、排泄後の落ち着かない様子であれば、泌尿器系の病気を疑いましょう。
②トイレが汚れている
猫ちゃんは非常にきれい好きです。
そのため、たとえ自分のおしっこやうんちでも、たくさんあるところではトイレをしたくありません。
それは人でも同じですよね!
今までは、トイレでしてくれていたのに、突然しなくなったりした場合は、
トイレが清潔かどうか今一度チェックしてみましょう。
猫ちゃんが我慢してしまっているかもしれません。
③トイレのサイズが合っていない
トイレのサイズが大きすぎる、ということはあまりないかと思われますが、
逆に、サイズが小さい、狭いということは大いに考えられます。
選んだトイレが小さいものであったり、
子猫の頃のサイズに合わせため成長した猫ちゃんが窮屈に感じてしまったりしている可能性がある場合は、
もう少し余裕のあるトイレの購入を検討してみましょう。
④トイレの砂が変わったor気に入らない
飼い主の都合で、猫砂の種類を変えてしまったり、あまり良いものでなかったりすることも、
猫ちゃんがトイレで排泄をしてくれなくなる原因となります。
初めてネコ砂を買った時や、ネコ砂の種類を変えた時は、
猫ちゃんの反応をよく観察するようにしましょう。
粒の大きさでひっかきにくそうにしていたり、匂いが気に入らなかったり、ということがあるかもしれません。
⑤他の場所をトイレだと思ってしまった
トイレの場所を覚える前に、他の場所でしてしまった場合、
そこに自分のにおいがつき、その場所をトイレだと思ってしまっていることもあります。
猫ちゃんが正しいトイレ場所を覚える前に、間違えて他の場所で粗相をしてしまったら、
そこはしっかりと掃除して、においが残らないようにしましょう。
⑥発情中のスプレートイレ
去勢をしていないオス猫は、
発情すると、しっぽを高くして広範囲におしっこを吹き付けるスプレー行為をすることがあります。
また、去勢していても、発情期中の他のオス猫に近づくと触発され、スプレー行為をすることがあります。
去勢したり、発情期中の他のオス猫と接触させないようにすることでスプレー行為は防ぐことができます。
おわりに
ここまで、猫とトイレとの関係をまとめていきました。
トイレを覚えてもらうことは簡単ですが、その他に注意しなければならないこともいくつかありましたね。
猫ちゃんが気持ちよくトイレができるように、
飼い主さんは猫ちゃんトイレを清潔にすることをいちばんに心がけましょう!