
今回は、犬にとってのお散歩の意味、そして安全に、楽しくお散歩するための方法を紹介していきます!
初めて犬を飼うのでどうしたら良いのかよくわからないという方も、
すでに飼っているけれどうまくいかない…という悩みを持つ方も
この記事ではそんな不安を解決していく内容をお届けします。
もくじ
なぜ犬をお散歩に連れて行かなくてはならない?
ワンちゃんにとってお散歩は、どのくらい大切で、どんな意味があるのでしょうか。
お散歩によって得られる大切なことは、主に3つです。
- 健康促進
- ストレス解消社会性が身につく
- 飼い主とコミュニケーションがとれる
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
1.運動による健康促進、ストレスの解消
お散歩で運動をすることによって、ワンちゃんの運動不足やストレスが解消されます。
ワンちゃんは、猫ちゃんとは違っておうちにいるだけでは満足に走り回ったり、動き回ったりすることができません。
そのため散歩をしないと運動不足になり、肥満や免疫力低下など、不健康になってしまいます。
さらに、その運動不足でエネルギーの発散が出来ないこと、閉鎖した空間にずっといることでストレスも溜まっていってしまいます。
そのため、お散歩で外の広い空間に飛び出し、思う存分動き回ることのできるお散歩は、
運動不足を予防し、ストレス発散させる役割を担っているのです。
ワンちゃんの健康を維持するためには怠らずにお散歩をしてあげることが大切になってくるでしょう。
2.社会性が身につく
ワンちゃんがお散歩で外の世界に出ることで、必然的に他の人間や犬との交流が生まれます。
おうちの中にばかりいると、知らない人や犬と出会った際に、
必要以上に恐怖心を抱いたり、緊張、興奮してしまったりすることがあります。
しかし、小さいころから、お散歩により外の世界を教えていくことで、
他の人や犬との関わり方を学んでいくことができます。
こうして社会性を身に着けることにより外部の人間や犬への警戒心が薄れ、以上に興奮し無駄吠えをするということもなくなります。
また、それにより、ワンちゃんに仲良しのお友達ができたり、
さらには飼い主さんも、他の飼い主さんと親しくなったりすることがあります。
お散歩をすることで、ワンちゃんにも飼い主さんにも出会いが広がり、より毎日を楽しむことができます。
お散歩とは、社会と関わるという大切な意味も持ち合わせているのです。
3. 飼い主とコミュニケーションがとれる
さらにお散歩は、飼い主とワンちゃんの大切なコミュニケーションの時間でもあります。
おうちにいる時でもコミュニケーションはとれます。しかしお散歩は、ワンちゃんのために行うものなので、よりワンちゃんとふれあうことができるのです。
ワンちゃんに話しかけてあげたり、撫でてあげたり、歩く様子をみて体に異常がないかどうか確認してあげることもできます。
また、そうしてワンちゃんとしっかりコミュニケーションをとり、信頼関係を築くことで、ワンちゃんのお散歩中の問題行動を減らすことができます。
例えば、他の犬と吠えあい、ケンカしてしまいそうになった時に、信頼関係が無ければ飼い主さんの指示を無視して自分の意志でけんかを続けます。しかし信頼関係があれば、本来ワンちゃんは利口なので飼い主の指示することを理解し、トラブルを回避することができるのです。
では、お散歩の必要性を再確認したところで、
実際に、お散歩をどのようにしたらよいのかを説明していきたいと思います。
お散歩の時間帯や回数・時間・場所
お散歩の【時間帯や回数】・【長さ】・【場所】はどうしたら良いのでしょう。
散歩の回数や時間帯について説明します。
夏は暑すぎず、冬は寒すぎない時間帯に、一日二回ほどしてあげると良いでしょう。
チワワなどの超小型犬の場合は、一日一回のお散歩で十分なこともあるようです。
暑すぎず寒すぎない温度とは、15℃~25℃の範囲を指しています。ちなみに、犬の適温は22℃とされているようです。
真夏は、地面の温度が下がっている、朝は午前6時ごろ、夕方は午後8時頃 日照り前と日が落ちるころの夕方 がお勧めです。
真冬は、地面の温度が低すぎない、朝は午前11時ごろ、夜は午後4時頃 日中と、日が出ているうちの夕方 比較的暖かい時間帯がお勧めです。
お散歩に連れて行ってあげると良いのではないでしょうか。
真冬の場合は、防寒のためにワンちゃんに洋服を着せてあげることも有効な方法だといえます。
➡ワンちゃんのための防寒・おしゃれ機能服
また、暖かい部屋の中から突然寒い場所へ移動すると、気管支を悪くしてしまう恐れもあります。真冬の散歩前は玄関のドアなどを少し開けて、ワンちゃんを外の気温に慣れさせてからお散歩に行くと良いでしょう。
ワンちゃんの種類により、どの季節に弱いかが異なるため、ワンちゃんと季節の相性とを、しっかりと確認しておくのがよいかもしれません。
また、【お散歩の長さ】ですが、犬種やワンちゃんの大きさによって体力等も異なるため、一概には言えません。しかし、一般的には、一回30分程度が良いとされています。
それぞれのワンちゃんに応じて調節していきましょう!
次に、【お散歩場所について】
お散歩に慣れていないワンちゃんは、おうちの近くから始めるようにしましょう。
慣れてきたら、近所をグルっと回れるコースを考えましょう。
お散歩コースは、毎回違うほうが良いとも言われるほど、多様であることが求められているため、毎日違うとは言わなくても、いくつかコースを決めて、日によって変えてあげるのが良いでしょう。コースを逆回りしたりすることも、見える景色が異なり、ワンちゃんにとっては新鮮に感じられることでしょう。
たまには遠出をして、大きな公園や自然の中に連れて行ってあげるのも良いでしょう。
思い出作りも兼ねて、色んな場所を愛犬と一緒に歩きましょう。
お散歩の時間帯・回数・長さ・場所について説明しました。
ワンちゃんのお散歩は、一日二回・各30分程度で、様々なコースを歩いてあげましょう。
では、そんなお散歩中に起こるトラブルや問題にはどういったケースがあるのでしょうか。
次は、お散歩中のトラブルや問題の例とその対処法について紹介していきます。
よくあるお散歩問題と対処法
ワンちゃんのお散歩をしていると、トラブルや問題が必ずといっていいほど起こります。
よくあるトラブルをまとめ、その解決方法をお伝えしていきます。
まず、よくあるトラブルとしては、
- お散歩に行くのに歩いてくれない
- リードを強く引っ張られてしまって大変…
- 通行人に吠えてしまったり、他の犬とケンカをしてしまいそうになる…
などが挙げられます。
一つずつ原因や対策を確認してみましょう。
① 歩いてくれない原因4つ
お散歩に行くのに、ワンちゃんが歩いてくれない時には、主に4つ原因が考えられます。
1つ目は、普段から飼い主さんが抱っこしてしまっているということです。
ワンちゃんとより近くでふれあうためについつい頻繁に抱っこしてしまっていると、
それに甘えて歩くのを嫌がるようになってしまうことがあります。
抱っこが必要なシーンもありますが、
移動の際などに頻繁に抱っこしてしまうのは避けたほうがよいかもしれません。
2つ目は、暑さです。
特に真夏では、アスファルトの暑さに耐えられなかったり、夏バテでぐったりしてしまうことがあります。
なるべく日陰を歩いてあげたり、日照時間を避けたりして、対策をしてあげましょう。
夏バテの場合は、無理に散歩に連れて行かず、調子が戻るまで様子を見てあげることも大切です。
3つ目は、病気やケガが原因の場合です。
この場合は、普段おうちの中を歩くときや生活の様子などでも変化がみられるかもしれません。
急に歩かなくなったり、歩き方が変な場合は、病気やケガを疑いましょう。
場合によっては病院へ連れて行く必要もあるため、観察を怠らないようにしましょう。
4つ目は、まだお散歩に慣れていない場合です。
外に出ることを怖がっていることが多いので、
まずはおうちのすぐ近くを歩くだけにしたりして、慣れさせてあげましょう。
② リードを強く引っ張られてしまう
お散歩が大好きであったり、走り回りたいワンちゃんの場合、
飼い主を抜かして歩き、リードを強く引っ張ってしまう光景が見られます。
飼い主さんも大変ですし、ワンちゃんも引っ張りすぎて体が締め付けられ、苦しくなってしまうことがあります。
実は、ワンちゃんがリードを強く引っ張ってしまう理由としては、一日中ため込んでいたエネルギーをお散歩の時に爆発させてしまうことが考えられます。
対処法として、おうちの中でも少し遊べて走り回れるおもちゃを与えてあげることをおすすめします。
また、おやつなどを上手に使い、飼い主さんのペースに合わせて歩くリーダーウォークを覚えさせるのもよいですね。
③ 通行人や他の犬に迷惑をかけてしまう
ワンちゃんが通行人や他の犬、または車やバイクに吠えてしまったり飛びつこうとしてしまうのには、様々な理由が考えられます。
ワンちゃんによってその理由が違うため、なぜ吠えているのかをよく観察してあげることで、それに合わせた対処もできるようになります。
いくつか理由と対処法を紹介していきます。
・ 恐怖心から吠えている場合
恐怖心から吠えている場合は、尻込みしたり後ずさりしながら吠えていたり、
高めの声で吠えていたりと、おびえている様子がみられます。
また、しっぽが下がっていたり、後ろ足の間に挟まっている場合も恐怖を感じていると考えられます。
ワンちゃんが何に対して恐怖を感じているのかよく観察し、
じっくり慣れさせてあげたり、撫でて落ち着かせてあげたりするとよいでしょう。
「これをすれば絶対に直る!」という絶対的な策はないので、
それぞれのワンちゃんに合わせた対処法を見つけていきましょう。
・ 他の犬や人に慣れていない場合
この場合は子犬の時代の社会性が重要になってくるので直すのは難しいかもしれません。
お散歩は社会性を身につけるためにも大切と述べましたが、この場合は、まだ社会に慣れていないということになります。
ドッグランなど、犬のたくさんいる場所に連れて行ったり、
少しずつ他の犬と交流させたりして、少しずつ慣らしてあげましょう。
・ 警戒心から吠えている場合
色々なものに対して吠えてしまう場合は、あらゆるものに警戒してしまっていることが考えられます。
この場合は、「警戒しなくても大丈夫」ということを伝えるために、飼い主さんが撫でてあげたりして落ち着かせてあげると良いでしょう。
どんな場合でも、それぞれのワンちゃんに合ったやり方があるため、
どの方法が良いのか試行錯誤していくことが大切です。
このような問題を解消するためにもリーダーウォークを覚えさせてあげることが賢明です。
➡【リーダーウォークの覚えさせ方】
おわりに


ここまで理解できたたろうくんには次にリーダーウォークを教えよう。
いかがでしたでしょうか。
お散歩の大切さや、よくある問題の原因と対処法を説明しました。
お散歩にも、ワンちゃんのとる行動にも一つひとつ理由があります。
ワンちゃんを観察しながら、そのワンちゃんに合った方法を色々試してみましょう。