


そもそも、リーダーウォークとは何でしょうか?
【リーダーウォーク】
犬がリードを引っ張らず、自発的に飼い主の足元に寄り添って歩いてくれる状態のこと。 犬を散歩させるときは原則として、飼い主が犬にリードをつけ引き運動によって行わなければなりません。
(出典:Wikipedia)
犬は常に人間の隣を歩き、人より前に出てはいけません。また、リードを引っ張らない距離を保ち、リードがたるんだ状態ということが基本。理想的なリーダーウォークでは、犬は飼い主の移動に合わせて歩き、飼い主が止まったら犬もその場に止まり、歩き始めたら合わせて歩き出します。
犬が飼い主より前を歩いているとき、犬は主従関係で自分が上だと認識してしまいます。ワンちゃんとの信頼関係を築くためにはワンちゃんが真横を歩くようにしつけることが大切です。
もくじ
リーダーウォークが大切な理由
飼い主にとって散歩させやすくなる
犬でなく子供で考えてみてください。1つの目的地を目指すとしましょう。元気に自由気ままに走り回る子供と、手をつないでいうことをしっかり聞いてくれる子ではどちらが楽でしょうか。
好きなように走り回っている子は目を離さないようにするのも追いかけるのも体力が必要な上、危なっかしいですよね。手をつないで素直に動ける子はスムーズに目的地に到着できるでしょう。
これは犬にも同じことがいえて、自由気ままなワンちゃんよりも飼い主に忠実なワンちゃんのほうが散歩はスムーズにできますし、楽に散歩させることができます。
また、あまりに自由が過ぎた場合、ワンちゃんも大型になると力が強いので、飼い主さんが引っ張られてしまいます。
リードによる負担を軽減
リーダーウォークには犬の健康を守るというメリットもあります。
ワンちゃんが好きに動いていると、リードをつないでいてもどんどん前に進もうとするので自ら首に負担をかけてしまい、頸椎の椎間板ヘルニアや、舌骨が骨折することもあります。首が閉まってしまい、日常的に首に負担がかる状態が続くと、眼圧が上昇して緑内障が悪化したり、脳への血流が低下することで脳にトラブルが発生することもあります。
大型犬は首輪をおすすめしますが、中型犬、小型犬はハーネスでも首輪でも良いかと思われます。しかし、首が弱いワンちゃんや疾患のあるワンちゃんはハーネスを付けることをおすすめします
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事故などの危険から守る
リーダーウォークにはワンちゃんを事故などの危険から守るという役割もあります。
ワンちゃんが自由気ままにお散歩を楽しんでいる場合、
道路に飛び出して車や自転車と衝突してしまったり、逆に他の犬や小さな子供に怪我をさせてしまったりということもあります。
周囲のためにも大切なワンちゃんのためにも、このような結果を生まないために、リーダーウォークをしつけましょう。
飴と鞭を与えて善悪を教える
飴と鞭の使い分けで正しいことと間違っていることを教えていきます。鞭といっても犬にとってちょっと嫌な感覚を与える程度です。リードを強く引いたり、首が閉まってしまう首輪をつけることは、虐待にもなります。
また、肉体的な苦痛を伴う強い刺激は、犬と人間の信頼を損なう危険な行為です。
しつけとしてこのような手段を用いるブリーダーなどは信用しないほうが良いでしょう。
飴と鞭における鞭とは、「ちょっと動きにくい」程度の不快感です。
リーダーウォークをしつける際のコツは「リードがピンと張ったら嫌な感じがする」「リードが緩んで飼い主さんの足元に行ったらいいことがある」という関連性を徹底的に覚え込ませることです。
うまくできたらごほうびとしておやつをあげることを繰り返すと正しいことなんだと理解します。
しかし、おやつがないと正しい行動をしなくなることもあるのでだんだん撫でたり褒めたりして成果を感じさせることにシフトしましょう。
実践!リーダーウォークの教え方
「犬をじらせておくこと」「一つの刺激と快不快を混在させないこと」
「ごほうびと罰のタイミングを間違えないこと」「しつけ方針に家族全員が一貫性を持たせること」
1.まずは首輪やハーネスを付けてみる
まずは室内の慣れた環境でハーネスを付けてみましょう。犬がリードの存在を忘れてるうちにしつけます。
犬が飼い主から離れると、リードがピンと伸び、自動的に首輪やハーネスに圧力がかかります。この不快感が十分であれば、犬は苦痛から逃れるため自発的にリードを引くのをやめてくれます。このように「なんだかちょっと動きにくい」感覚を与えることにより、自由な行動を減らしていきます。
しかし、多くの犬は反射的に同じ力で対抗しようとする習性をもっています。そのため少し苦しいくらいでは綱引きのようにさらに強く引いてしまいます。
そこで力の強い大型犬には「ヘッドカラー」「コントロールハーネス」と言われるハーネスが効果的です。
普通の首輪はワンちゃんを苦しめてしまう危険があるので、訓練の際は、犬に必要以上の負荷や危険を与えることなくしつけをできるこのようなものをおすすめします。
ヘッドカラーは強く引くとマズルに圧力がかかります。母犬による口元を噛むようなしつけ方法を模しているため犬が自然と従いやすくなります。
コントロールハーネスは強く引くと肩甲骨にロックがかかります。ひっぱると肩甲骨と胸がおさえられて前に歩き出そうとする力を小さくしてくれます。 その結果、ワンちゃんを自然と横に誘導することができ、ひっぱりを無理なくおさえる事ができます。
ハーネスはきつすぎても緩すぎてもいけません。ストラップの数には2~4本というバリエーションがありますが、基本的にはすべてのストラップに指2本分の余裕を持っておきましょう。また、ハーネスを選ぶ際に安いものを選ぶとアジャスターがガースストラップにしかついていなかったり、ついていなかったりするものがあります。このようなものはワンちゃんにとって負担となりますので考えてご購入下さい。
ワンちゃんが慣れてきたら普通のものに変えてあげましょう。
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2.上手くご褒美をあげる
「引っ張る➡不快➡やめる➡ご褒美」を繰り返して、この行動をやめたらご褒美がもらえる。という考えに持っていきましょう。
ただ、ここでもし間違ったあげ方をしてリードがのびている状態でご褒美をあげてしまったら勘違いをしてしまいます。
ご褒美をあげる時のコツは自分の足元に戻ってきたときです。
はじめのうちはリードが緩んだ瞬間におやつをあげますが、徐々にリードが緩んでからおやつをあげるまでの時間を長くしていきます。次第に犬はリードが緩んだ状態で歩いているといいことがあると認識し、自然とリードが緩んだ状態で歩く癖がついていきます。
レベルアップしたら、飼い主さんの左側に付けてみましょう。おやつを左手に持ち、反時計回りに回すとワンちゃんを左側につけることができます。
できたらご褒美をあげて褒めてあげましょう。
3.行きたがってる方面と別の方向に向ける
リードを引っ張れは自分の好きな場所に行けると思ってしまうのが、犬が好きなように動こうとする要因です。
そのためこのわんちゃんの考えを矯正してあげます。
リードが張るほどワンちゃんが前に出て引っ張るような動きをしたら、真逆の方向に進みましょう。
それによって、ワンちゃんは、リードがたるんだ状態が散歩のために最善であると認識します。
慣れてきたら少しレベルアップして干渉度を下げてみましょう。
犬を自分の左足の横に座らせ、リードをややたるませて短く持って歩いてみましょう。
犬が先に行ってしまって、リードが張ったら止まって、犬が遅れたり止まったりしたら軽くリードを引いてそのまま歩きましょう。
これも室内でまずやってみることをお勧めします。
4.できるようになってきたら外で実践!
いよいよ外に出てみましょう!ワンちゃんにとって環境が大きく変わり見たことのない景色や知らない人や犬がいたり、刺激の強い世界です。
環境が変わるため室内と同じようにはいかないかもしれません。しかし、しつけには忍耐が肝心です。粘り強く教えましょう。
この時、周囲の迷惑にならないことを念頭に練習しましょう!
リーダーウォークができない理由
ワンちゃんがリーダーウォークができないというのには、ほとんどが飼い主さんの教え方に問題があると言われています。
そこでいくつかしつけが失敗してしまう典型例をご紹介いたします。
・ルールを守っていない
これをしたらご褒美というルールが曖昧で犬が混乱してしまう場合があります。決めたことは徹底しましょう!
・レベルアップが早い
まだ定着していないうちに難易度の高いことをさせようとしてもうまくいきません。
・病気の可能性
散歩に行きたくても体調が悪く動けないということもあります。
・興奮材料がある
近所にすごく吠える犬がいたり、他の犬のマーキングのにおいがする。
最後に

