もくじ
亀の繁殖行動の特徴について
(参照:https://www.aquaguide.info/turtle_breeding.html)
カメは、その他の動物と同じようにオスがメスに求愛行動して交尾します。
fa-check水棲ガメ
fa-checkリクガメ
fa-check水棲ガメ
オスよりメスのほうが大きい種類は、オスがメスの前で爪を振り求愛行動をとります。繁殖期は乾季・雨季のある生息地では、季節の変わり目に活発になります。
fa-checkリクガメ
上から見たとき、オスはメスと比べてスリムな体型をしている種類が多いです。温帯のカメは初夏に繁殖行動が活発になります。同じカメでも陸上生物なので不安定なため、交尾器が長く進化したそうです。
雌雄の見分け方でいうと、オスは尾の中にペニスが入っているため、付け根が太くて長く、図のように総排泄孔の位置が甲羅の外側についています。対してメスは尾が短く、総排泄孔は甲羅の内側にあります。
オスの精子は生存期間が長く、メスは交尾後に何年も受精卵を生み続けることが出来るんです。また、不特定多数の個体と交尾するので、1年の間に違うオスの卵を産むのが一般的です。
海外には1代で絶滅を救う亀も!
海の向こう側、ガラパゴス諸島のエスパニョーラ島では1匹の亀が1種の絶滅の危機を救いました。
絶滅の危機に瀕していたゾウガメに対して繁殖プログラムが導入されました。この繁殖プログラムでは15匹の亀が施設に送り込まれ、アメリカのサンディエゴ動物園で暮らしていたゾウガメ、「ディエゴ」もその中の1匹としてエスパニョーラ島に派遣されました。
このディエゴですが、繁殖プログラム開始時からすでに100歳を優に超えていました。亀の寿命は100年と言われる中おじいさん亀のディエゴは60年の期間中に約800頭の子孫を残しました。最終的な亀の数は2000頭ですから40%、仕事量はかなりの量です。
プログラムは終了しディエゴは引退という形で野生に帰るそうです。
そしてもう一つ、ディエゴが加齢や亡くなったということでプログラムが終了するわけではなく、ディエゴ活躍によりゾウガメの絶滅の心配がなくなったため、プログラムが終わるという点です。
実際に水族館に見に行ってみた
ここまでディエゴというスーパースターを紹介ました。
そこで自分もディエゴのような亀を実際に見てみたいと、水族館に足を運びました。
中にいたのはリクガメのメス1匹とオス3匹でした。
なんとそこで、亀の交尾の瞬間に運よく立ち会うことが出来たのです。その映像がこちら。
30分ほどの観察で2回挑戦が見られたものの、あえなく失敗に終わりました。
家庭で亀を繁殖させる場合
家庭で亀を繁殖させる場合は交尾よりも自然界に近い状況を家庭で作ることが重要です。
雌だけを飼育していても卵を産む場合があります。しかしこれは鶏と同じで無精卵なのでっ孵化することはありません。
ここでは卵を安全に孵化させるための説明をしていきます。
①産卵場所を用意してあげよう!
亀は陸で産卵します。そのため水槽の陸部分に砂を10㎝の深さほどで用意してあげましょう。
②産卵後の管理
すぐに卵を掘り出して温度と湿度を管理します。
③マークする
卵の中で24時間以内に上下が決まります。鳥類と違い、卵の中で動かないので卵に印をつけましょう。絶対にさかさまにしてはいけません。
④生まれたら
生まれたばかりの時は、ヨークサックという袋が子亀の腹甲にあります。初めて見ると病気やケガかと思われる方も多いのですが、ご安心ください。これは栄養袋で個体によって大小の差はありますが問題はありません。ただし、大きい場合は傷つきやすいので注意が必要です。
これがなくなったら親と同じエサを与えましょう。
最期に
いかがでしたか?
亀の生態について少しでも興味を持っていただけたなら幸いです。
国の枠を超えてディエゴは今日も元気に生きてます!