
主食と併用してあげるのも良し、体調不良の時やご褒美としてあげるのも良しのバナナですが、食べすぎには注意しましょう。
多くのウサギはバナナが大好物です。バナナは栄養価が高く、美容効果、ダイエット効果、貧血予防、便秘予防など人間にとっても多くのメリットがあり、よく食べる果物ランキング1位に躍り出るほどです。うさぎもおいしそうにバナナを食べていますが、人間のように同じような効果をもたらしているとは限りません。人間とウサギでは必要な栄養も違う上に、食べすぎると健康に悪影響を及ぼすこともあります。そして、うさぎにバナナを与える際の量や頻度も知っておきたいところです。さて、食べすぎるとどのようなことが起こるか、うさぎにバナナを与える時の注意点をご紹介します。
もくじ
うさぎにバナナをあげるのはおやつならOK!量は?時期は?
うさぎにおやつとしてバナナをあげるならOKです。うさぎの主な栄養源は繊維質で、それは牧草から摂っています。繊維質はうさぎの腸内環境を整える働きがあります。また、栄養を補うためにペレットも食べています。バナナは糖質が高く、うさぎはあまり必要としません。なぜなら糖質を多く摂りすぎると胃腸や消化器官が負担になり、消化不良を起こしやすいからです。そのため、バナナはおやつとして少量与えるだけで十分です。では、具体的にどれくらいの量なら大丈夫なのでしょうか?そして、いつからあげたら良いかお伝えします。
・給与量は体重1㎏あたり5gで
・生後3~6か月
給与量は体重1㎏あたり5gで
うさぎにバナナをあげるとしたら、体重1kgあたり5g程度が適量です。それを1〜2週間に一度の頻度であげて下さい。主食の牧草と併用してあげるのも良いですが、コミュニケーションの一環として直接あげるのも効果的です。たまにのごほうびとしてなら良いでしょう。
生後3〜6ヶ月
うさぎの胃腸の働きが安定するのは離乳してから2週間後です。子ウサギは消化器官が未熟なので、早くて生後3ヶ月でバナナをあげることができます。ただ個体差によって、3ヶ月を過ぎていても消化不良を起こしてしまう可能性があるので、6ヶ月頃まで様子を見て下さい。給与量も前述で紹介した量よりも少なめにしましょう。
うさぎがバナナを食べて良いことは?
うさぎがバナナを食べるメリットは下記のようなケースに一役買っています。
薬と混ぜることができる。
動物病院にかかれば、薬を貰うこともあります。うさぎだけでなく、大抵の動物は薬を嫌がるので飲ませるのは大変ですね。しかし、バナナはうさぎの好物です。バナナと混ぜたら、薬に気づかずに飲んでくれる場合があります。薬をバナナに埋め込んだり、ペースト状にすると良いでしょう。
また、食欲がないときにバナナだと食いつきが良い場合があります。ただ、必ずしもそうとは限りません。一時的にお腹を満たすことが出来ても、食べさせる量が限られています。そして、食べすぎによって健康を損なうケースもあるので注意したいところです。すでに病気にかかっている時にバナナを食べると、体調が余計に悪化することもあります。食欲がないからと言って、むやみにバナナをあげるのはやめましょう。ではバナナの食べすぎによってどんなことが起こるか、説明していきます。
うさぎがバナナを食べ過ぎるとどうなる?
バナナはおやつとしてあげる分にはよいですが、食べ過ぎは健康に害を及ぼします。そして重い病気を招く危険も潜んでいます。
食べすぎによるデメリット
・太りやすい。
・主食を食べなくなる。
・腸毒素血症になりやすい。
・虫歯になりやすい。
太りやすい
バナナは糖質が大部分を占めているので、うさぎにとってかなりの量の糖質を摂取してしまうことになります。肥満体型になると関節に負担がかかり、怪我の恐れも出てきます。
主食を食べなくなる
バナナを食べる習慣がつくと、主食である牧草やペレットを食べなくなります。バナナの甘い味はうさぎもはまりやすいです。そうなると牧草やペレットがつまらない味に思えてくることも。栄養が偏ってくると、前述の肥満の原因になります。そうならないために、バナナは少量にとどめておきましょう。
腸毒素血症になりやすい
うさぎの胃腸は糖質を分解できません。その代わり盲腸細菌で消化を行いますが、追いつかなくなると大量の細菌が発生して、腸毒素血症を引き起こします。腸毒素血症は細菌がエンテロトキシンという毒を作り出すことによって、水のような便やゼリー状の便が出るほか、腹痛、発熱、脱水、食欲不振、ショック症状が出てきます。重度の脱水症状を起こしている場合は、最悪死に至ることがあります。背中を丸くして動かなかったり、呼吸が荒くなっていたら早急に動物病院で診てもらいましょう。
虫歯になりやすい
バナナの糖質は粘り気が強く、うさぎの歯にくっつきやすいです。そのまま放置すると、虫歯になります。糖質は虫歯菌を増殖する原因になるので、注意しましょう。
バナナを食べるのが習慣化すると、牧草やペレットを食べなくなります。それから太りやすくなり、さらに食べ過ぎに拍車がかかり最終的に腸毒素血症に。食べ過ぎはすべて病気の元になることを念頭において、食事の管理をしっかりと行いましょう。
うさぎはバナナの皮を食べても大丈夫?
バナナの中身にこれだけ危険があるのなら皮はどうなのか気になるところです。バナナの皮は農薬がついている可能性があるので与えない方が良いです。
代わりにバナナチップをうさぎに与えるのはあり?
生のバナナの代わりにバナナチップはどうかと言えば、ペット用のバナナチップなら糖分が少なめなのであげても大丈夫でしょう。保存料や防腐剤などの無添加のものを選びましょう。ウサギ用のバナナチップはピンからキリまであるので迷うところですね。バナナチップはざっと分けると完熟バナナや青バナナがありますが、青バナナがおすすめです。熟す前の青バナナは食物繊維とフラグオリゴ糖が多く含まれており、腸内環境を整える働きがあります。
バナナチップを選ぶポイント
・糖分が控えめである。
・保存料や防腐剤の無添加。
・食物繊維とフラグオリゴ糖が含まれている青バナナ。
以上の3点の条件がそろっているバナナチップがおすすめです。通販を見ているだけでも、どれも無添加のものを取り扱っています。そして、糖分控えめなので生のバナナよりも安心して与えることができます。さて、青バナナに着目してどんなものがあるか調べてみました。
無添加シリーズ 青バナナ100g
通販「うさぎのしっぱ」が提供している「無添加シリーズ 青バナナ100g」は無添加の天然素材を使用しています。小さくカットしているので食べやすいです。前述の食物繊維やフラグオリゴ糖は整腸作用や消化を促進することはもちろん、毛球症の予防の効果があります。他にもバナナには、代謝アップ、皮膚の強化と角質化の予防、がんの抑制、目の網膜強化、血圧の調整、余分な塩分の排出の働きがあり、うさぎの健康を助けてくれます。
サニーメイド 青バナナ25g
第三の食物繊維と呼ばれるレジスタンススターチやフラグオリゴ糖が含まれており、こちらも整腸作用があります。フライドポテトのように細くカットしているので、うさぎの口に少しずつ入れやすいようになっています。こちらも無添加なので安心です。
両方とも無添加である上に、整腸作用の助けになる成分が含まれているのでうさぎのお腹に優しいです。前述の超毒素血症という恐ろしい病気のリスクが減るので、生のバナナが不安な方は、青バナナのバナナチップがおすすめです。主食と併用してあげたり、体調不良やご褒美の時にあげても良いですね。ただ、食べ過ぎには気をつけましょう。
まとめ
うさぎは草食動物で、繊維質(牧草)で栄養を摂っているので、本来は糖質は必要としません。バナナを食べさせるとしたら、あくまでおやつとして少量与えれば良いわけです。頻度も1~2週間に1回程度で毎日あげる必要はありません。また、子ウサギの時にあげても良い時期は生後3~6ヶ月です。この時期はうさぎの消化器官が未熟な場合が多いので、慎重に見た方がよいことがわかります。
バナナの給与量と可能な時期
・給与量は体重1㎏あたり5gで
・生後3~6か月
バナナのメリットは薬を飲ませる時に有効的です。好物であることを利用すれば、うさぎが薬を上手く飲んでくれる可能性があります。
うさぎがバナナを食べるメリット
・薬と混ぜることができる。
逆に食べすぎによるデメリットもあります。栄養が偏って太りすぎの原因になるだけでなく、超毒素血症という重大な病気を招いてしまう危険性も潜んでいます。バナナの食べすぎで命を落としてしまったら元も子もありません。バナナは少量が良い理由はそこにもあるわけです。また、虫歯にも気をつけたいですね。
食べすぎによるデメリット
・太りやすい。
・主食を食べなくなる。
・腸毒素血症になりやすい。
・虫歯になりやすい。
バナナは農薬が付着している可能性があるので、食べさせないほうが無難です。
バナナを乾燥させたバナナチップはウサギ用としてあるのでおすすめです。糖分控えめのものを取り扱っているので安心ですね。特に青バナナは食物繊維とフラグオリゴ糖が多く含まれています。この2点は腸内環境を整えてくれます。そして、バナナに含まれる他の栄養分もうさぎの健康を促進してくれるのでメリットがあります。生のバナナが不安な方は、青バナナがおすすめです。
バナナチップを選ぶポイント
・糖分が控えめである
・保存料や防腐剤の無添加
・食物繊維とフラグオリゴ糖が含まれている青バナナ
バナナはうさぎの好物であると同時に、食べすぎはあまり良い影響をもたらしません。うさぎと長く過ごすために、給与量や頻度には十分に気を付けて健康管理を行っていきましょう。また、前述の青バナナも病気を引き起こす確率がぐっと減るので、ぜひ検討してみてくださいね。