
ペットにマイクロチップを埋め込むってこと?
機械を埋め込むなんてなんだかかわいそうかもね。
皆さんのペットにはマイクロチップが埋め込まれていますか?
現時点、日本で自分のペットにマイクロチップを埋め込んでる人は少ないです。
そんなマイクロチップですが、将来的に義務化になる可能性が出てきているという噂も…。
- 実際のところ本当に義務化されるのでしょうか?
- というかそもそもマイクロチップってどういうものなの?
- 機械だから値段が高いのでは?
こんなことを疑問に思う人が多いと思うので実際にマイクロチップについて調べてみました。
まだつけていない人や興味のある人はぜひ参考にしてみてください。
もくじ
ペット用のマイクロチップって?
まず、ペットに埋め込むマイクロチップとはどんなものなのか見ていきましょう。
出典:環境省ホームページ「マイクロチップをいれてますか?」(https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/pickup/chip.html)
マイクロチップはおよそ直径2㎜で長さが8~12㎜の筒型の電子標識器具になります。
このチップが15桁の数字を記録します。
この数字を専用の読み取り機で読むことで、災害や事故時に飼い主さんに連絡がスムーズにいくようになります。
ただ機能的にはこれがメインであり、GPS機能であったり、スマホでの読み取り機能はいまだ実装されていません。
このマイクロチップは、ヨーロッパやアメリカなど世界中で使われていて、日本でも利用者が増加しているそうです。
動物愛護管理法では犬や猫を自分のペットであること証明するためにマイクロチップの装着すべきとされています。
一度体の中に埋め込むと紛失したりすることがありません。
また電池も不要のため半永久的に使用も可能です。
これまでに故障や破損の報告は無いようでかなり安心できる設計になっています。
マイクロチップの導入の主な目的として迷子になっている動物の所有者の発見、災害や事故時などにおける迅速な対応、心理的抑制効果による遺棄防止などの動物愛護の観点が挙げられます。
また一方で動物の迷惑や危害の防止、健康管理だったりの適正管理の観点からも考えられています。
では、マイクロチップはどのように埋め込まれるのでしょうか?
方法は専用の注入器を使って体内に入れ込みます。入れる場所は犬や猫の場合、首の後ろ側に埋め込むのが一般的です。
ペットにとってこれは痛くないの?って皆さん思うと思います。
意外にもこの痛みは普通の注射と同じくらいと言われていて、特別痛いわけでもなく、鎮痛剤や麻酔剤も使用しないようです。
出典:環境省ホームページ(https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/pickup/chip.html)
マイクロチップを埋め込むメリット・デメリットについて
続いてこのマイクロチップのメリットとデメリットについて主なところを紹介させていただきます。
マイクロチップのメリット
①体への負担が少ない
先ほども述べた通り、マイクロチップを埋め込むときの痛みは普通の注射程度で、心配な方は麻酔もできるのでそちらをお勧めします。
またマイクロチップの外側は生体適合ガラスでおおわれているため、アレルギー反応や副作用などはほとんど起こりません。チップが起こす電磁波による影響が心配されますが、実際に体内における影響はないそうです。
②紛失しない
体に埋めているためこの機器をなくすことはまずありません。
そのためデータも書き換えられることもないため確実な証明にもなります。
マイクロチップのデメリット
①飼育者の理解が得づらい
マイクロチップを体に埋め込むといった行為はなかなか飼い主さんの理解が得づらいものです。
自分のペットを大切に飼っている人にとってはなおさらでしょう。
②比較的高額
マイクロチップは耳標や首輪といった0ほかの識別方法よりもすこしだけ高価になっています。
マイクロチップの装着から登録までおおよそ数千円かかります。
③読み取りに専用の機械が必要
体に埋め込まれたマイクロチップを読み取るには専用の読み取り機械が必要ですぐに紹介するにはこの機械のある場所に行かなくてはなりません。
また現状ではスマホなどのデバイスではこの番号を読み取ることは不可能なようです。
出典:「マイクロチップによる動物の個体識別の概要」(環境省)(https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/chip.pdf)(2021年1月現在)
マイクロチップは義務化しているの?
ではこのマイクロチップは本当に義務化しているのでしょうか?
先に答えを言うと 義務化される予定 です。
2019年に動物愛護法が改正され、犬と猫のマイクロチップの義務化が決定しました。
ただすぐに法律が適用されるわけではなく、おおよそ3年以内には義務化される見通しになっています。
この改正によって私たちにどんな影響が起こるのでしょうか。
これからペットを飼う場合
この法律が施行されると動物取扱業者らにはペットへのマイクロチップの装着が義務となります。
ペットショップで犬や猫を買う場合は、直接私たちに影響はありません。
また野良犬・猫をそのままかう場合は飼い主に対してマイクロチップ装着の努力義務が課されます。
以前からペットを飼っている場合
法律施行時点以前から飼っているペットはどうなるのでしょうか
。基本的には努力義務が課されるのみのようで絶対につけなさいというわけではないようです。
ペット用マイクロチップ登録の手順
ではどういった流れで登録するのか以下紹介します
- 動物病院でマイクロチップを装着する
- マイクロチップ登録申込書に記入する
- データ登録料(1000円)を支払う
- 申込書を日本中医師会に送付する
- 飼い主のもとに登録完了はがきが来る
マイクロチップ埋め込む施術費用はおおよそ数千円程度になると考えられています。
出典:「マイクロチップはペットとあなたを結ぶ絆です」(環境省)(https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2412a.html)(2021年1月現在)
おわりに
現状は影響ありませんが近々マイクロチップ義務化が本格的に始まることは間違いないようです。
愛犬や愛猫にマイクロチップを埋め込むことは大変憚れますが、
皆さんのペットももしものことがあった場合のことを考えて、マイクロチップを付けてみてはいかがでしょうか。
冒険できるかもしれにゃい…(ニヤリ)