ジージー・プップ・プププなど!ハムスターの鳴き声の意味

ハムスターは普段鳴かない動物ですが、感情を表しコミュニケーションを取る際には声を出すことがあります。ハムスターの鳴き声の意味を知れば、彼らの喜怒哀楽の感情を読み取りやすくなります。また、ハムスターがずっと鳴き続けている場合には、必ず何か原因があるため注意が必要です。

 

ハムスターは鳴く動物!その理由を紹介

普段は大人しく声を出さないハムスターですが、実は声を出し鳴く動物です。ここでは、ハムスターが鳴く理由について徹底解説します。

 

ハムスターは普段ほとんど鳴かない動物

飼育しているハムスターは、普段はほとんど鳴くことがありません。その理由は、彼らが自然界では大きな動物に捕食される弱い立場だからです。

頻繁に鳴き声を出すと、その声を聞き付けた捕食者に見つかってしまいます。そのためハムスターは、必要最低限の時しか鳴かなくなったのです。

 

喜怒哀楽を仲間や飼い主に知らせる時だけ鳴き声を出す

頻繁に鳴かないハムスターですが、鳴いたときの声は大きいため、飼育下で声を聞いた飼い主が驚くこともしばしばあります。

ハムスターが鳴いている場合、以下のような理由が考えられます。

  • 喜怒哀楽を飼い主や仲間に知らせている
  • 自分に危険が迫っていることを知らせている
  • 単なる寝言やいびき
  • 呼吸が苦しくて鳴き声が漏れている場合も

危険を知らせたり、呼吸器の異常を知らせるためにハムスターが鳴いている場合には注意が必要です。ハムスターがなぜ鳴いているのかを理解し、良くない兆候である場合には対策を取るようにしましょう。

 

ハムスターの代表的な鳴き声と表す気持ちを7つ紹介

ハムスターの鳴き声は、主に以下の7種に分類されます。

  1. キューキュー・キュッキュ
  2. ジージー・ジジッ・ギーギー
  3. キャーッ・キュッ・キーキー
  4. プップ・プププ
  5. クック・クツクツ
  6. キューキュー(か細い声)
  7. カチカチ

以下では、それぞれの鳴き声の意味を徹底解説します。

 

キューキュー・キュッキュとかわいく鳴く

ハムスターが飼い主に対し、キューキューと可愛らしい声で鳴いていたら、それは嬉しいというサインです。飼い主からおやつや大好物をもらったときや、ケージから出て散歩をしているときにこの声を出す子が多いようです。

「遊んでほしい」「おやつがほしい」など甘え声を出す理由はさまざまですが、この声を聞けたらハムスターが飼い主を信頼している証拠だといえるでしょう。

 

ジージー・ジジッ・ギーギーと低い声で鳴く

ハムスターがジージーと低い声で鳴くのは、怒っている時です。ジージーという鳴き声はハムスターの威嚇音であり、驚いたときや怖いとき、機嫌が悪いときにこの声を良く出す傾向にあります。

ハムスターが嫌がる以下のような行動をしてしまったときに、威嚇音はよく聞かれます。

  • 強引にハムスターをつかんでしまった
  • 目の前にいきなり手を出して驚かせてしまった
  • 飼い主に慣れていないハムスターを触ろうとした
  • ハムスターが気に入らないことをして機嫌を損ねてしまった など

 

飼い始めて間もない子や、神経質な性格の子ほど飼い主に対して威嚇音を良く出します。この鳴き声をハムスターが出すときは、間違いなくストレスを感じているのです。

触られるのを嫌がる場合や、飼い主に不慣れな場合はまだ積極的にスキンシップを取らず、普段の世話も最小限にとどめておきましょう。

 

キュッ・キーと甲高く鳴く

キュッ・キーのような短く甲高い声をハムスターが出した時は、何かに驚いたサインです。突然何かをされて驚いたときに、ハムスターはよくこの声を出します。人間もびっくりすると声を上げるように、ハムスターも驚くと声が漏れることがあるようです。

神経質な個体は、驚くと「キュッ!」と鳴きながら人間を噛むこともあります。ハムスターに触れたりお世話をしたりする際には、突然手を目の前に出さないよう心がけましょう。

 

プップ・プププと変な声を出す

ハムスターがプップ・プププと変な声を出すのは、興奮しているためです。正確にいうと、プップ・プスプスという声は喉からではなく、鼻から発せられています。

ハムスターが興奮するのは、激しい運動をした後が多いです。また、オスの場合発情したメスに近づくと興奮し、この鳴き声を出すこともあります。

 

クック・クツクツと笑うように鳴く

ハムスターは時折まるで笑っているかのように、クック・クツクツと鳴くことがあります。実はこれは、ハムスターのいびきに当たる鳴き声です。ハムスターも人間と同じく、寝ている時の鼻の向きにより、いびきをかくことがあります

ケージからクツクツと聞き慣れない音がするときは、そっとハウスの中を覗いてみてください。無防備に熟睡し、いびきをかくかわいらしいハムスターが観察できることでしょう。

 

キューキューとか細く鳴く

ハムスターがキューキューとか細く鳴いている時には、注意が必要です。この鳴き声は、ハムスターが何らかの理由で体調を崩していることを表す声だからです。ハウスの中でうずくまり、ぐったりして動かない場合にはすぐに動物病院を受診しましょう。

 

カチカチと歯ぎしりをするように鳴く

カチカチと歯ぎしりをするような声をハムスターが出している時には、目の前に手を出してはいけません。ハムスターがこちらに対して歯を鳴らすのは、威嚇を意味するボディランゲージだからです。

「触るな!」とこちらを威嚇するハムスターの前に不意に手を出すと、噛みつかれる可能性があります。カチカチと鳴いているハムスターを見かけたら、こちらからスキンシップは取らずそっとしておきましょう。

 

ハムスターが鳴き声を上げ続けるのは危険なサイン!その理由を5つ紹介

普段鳴かないハムスターがずっと鳴いているときには、なにかを訴えている可能性が高いです。ここでは、ハムスターが鳴き続けているときに迫っている危険のサインを5つ紹介します。

 

なついていないため飼い主を怖がっている

家に来て間もないハムスターは、飼い主に慣れておらず触ろうとすると繰り返し威嚇することが多いです。ジージー・キーなどの驚き・怒りを表す鳴き声を飼い主に出していたら、触らずにそっとしておきましょう。

 

病気で体調が悪い

ずっと鳴いているハムスターの元気が無いようなら、体調不良を疑いましょう。ここでは、ハムスターが鳴いている時に考えられる体調不良を3つ紹介します。

 

風邪をひいている

ハムスターが鼻をすするようにプスプスと鳴いている場合、風邪をひいていることがあります。プスプス鳴き続けているハムスターに以下のような異変が現れている場合、風邪をひいている可能性が高いです。

  • くしゃみをしている
  • 鼻水・目ヤニが出ている
  • クシュンと咳をしている
  • ご飯を食べようとしない
  • ぐったりとして動かない など

ハムスターも人間と同じで、時に風邪をひきます。プスプスと常に鼻を鳴らしているハムスターがいたら、すぐに病院に連れて行ってあげてください。

 

肺や心臓の病気にかかり呼吸が苦しくなっている

飼っているハムスターがギーギー・キューキューとか細い声で苦しそうに鳴いていたら、心臓や呼吸器の疾患を疑いましょう。ハムスターがかかりやすい呼吸器疾患には、以下のようなものがあります。

  • 胸部に怪我をしている
  • アレルギーによる肺疾患
  • 肺の感染症
  • 刺激物による毒性肺障害
  • 心拡大による気管支の圧迫
  • 肺水腫や胸水 など

特にアレルギーや毒性肺障害は、ハムスターに良く起こる呼吸困難の原因です。ハムスターが巣材にアレルギーを起こしていたり、タバコの煙や消臭剤で呼吸が妨げられたりして呼吸困難に陥るケースは珍しくありません。

ハムスターが苦しそうに鳴いていたら、巣材を変えたり周囲でタバコや消臭剤を使ったりしていないかを確認しましょう。

 

お迎えしたばかりで飼育環境にストレスを感じている

お迎えしたばかりのハムスターは、飼育環境が変わったことに対しストレスを感じて鳴くことがあります。飼い始めの頃は初めて見る飼い主や、一緒にこれから住むことになる仲間を警戒し、ジージーと威嚇の声を上げることが多いです。

この威嚇鳴きは、おうちに来てしばらく経ち環境に慣れるとおさまります。まだ環境に慣れないうちは直接触らないようにハムスターに接し、コミュニケーションをこちらから取るのは避けましょう。

ジャンガリアンなどの小型ハムスターは、単頭で飼育を始めると寂しくて鳴くこともあります。キューキューと鳴きながら仲間を探し回る姿に、心を痛める方もいるかもしれません。しかし、環境に慣れればこの悲しそうな鳴き声は次第に落ち着きます。飼い主はあまり神経質にならず、落ち着いて見守ってあげてください。

 

ハムスター同士の相性が悪くケンカをしている

多頭飼いのケージからジージーと激しい鳴き声がよく聞こえる場合、ハムスター同士が喧嘩をしている可能性が高いです。ゴールデンなどの1匹で暮らす性質が強いハムスターは、多頭飼いをすると高確率で喧嘩をします。

特に縄張り意識が強いオス同士は、喧嘩をしてしまう可能性が高いです。群れで暮らす性質のないハムスターは、必ず1匹ずつ別々に飼ってください。

ジャンガリアンのような群れで暮らすドワーフハムスターも、相性が悪いと喧嘩をする恐れがあります。同じケージで飼っているハムスター同士の相性が悪い場合はケージを別々にして飼い、喧嘩を防ぎましょう。

 

ハムスターの鳴き声は喜怒哀楽をあらわす!種類と意味を理解しコミュニケーションをとろう

鳴き声の種類

鳴き声の意味

キューキュー・キュッキュ

喜んでいる

ジージー・ジジッ・ギーギー

怒っている

キュッ・キー

驚いている

プップ・プププ

興奮している

クック・クツクツ

寝言を言っている

キューキュー

病気で呼吸が苦しい

カチカチ

威嚇している

ハムスターは普段鳴かない動物です。しかし、飼い主や仲間とコミュニケーションを取ったり、感情を表したりするために鳴くこともあります。

鳴き声により表す喜怒哀楽の感情はさまざまです。この記事をよく読んで、ハムスターの鳴き声がどんな感情を表しているのかを知りましょう。鳴き声の意味が分かれば、飼っているハムスターと今よりもっと仲良くなれます。

ハムスターがずっと鳴き続けているときには、飼い主に慣れていないことや病気、ハムスター同士の喧嘩を疑うべきです。なぜハムスターが鳴き続けているのか原因を探り、適切な対処をしてあげましょう。

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