フェレットの寿命は?人間の年齢でいくつにあたるのかも解説

フェレットは人間より早く年を取り、寿命を迎える動物です。平均寿命は6年程度ですが、これより長生きな個体もいれば早くに亡くなってしまう子もいます。

フェレットは1年程度でベビー・子どもの時期を終え、1歳からは大人になります。4歳ごろにはシニア期に突入し病気も多くなるため、その時期までに体力を作り、通院のための費用をつみたてておくことをおすすめします。

フェレットの寿命は平均6年ほど

ペットとして飼われているフェレットの平均寿命は平均6年程度です。中には8年以上生きる個体もいますが、多くのフェレットは4歳でシニアに差し掛かり、何らかの病気を抱える可能性が高いです。

成長速度が非常に早く、1年で大人になるフェレットは老いるのも早い動物です。老衰していく速度がとても早くてストレスにも弱いため、長生きさせるには体調管理をしっかりと行う必要があるのです。

 

寿命の個体差が非常に激しい動物

フェレットは寿命の個体差が非常に激しく、1年未満で亡くなる場合もあれば8年以上長生きする場合もある動物です。若年性のリンパ腫などにかかった場合、早期治療ができないとみるみるうちに弱り、死んでしまうケースも珍しくありません。

なんの病気にもかからず老衰で寿命を全うする個体もいれば、若くして亡くなる個体もいます。フェレットをお迎えする際には、そのことを把握しいつでも潤沢に治療資金を出せるようにしておくことが大切です。

病気の早期発見・治療ができれば、進行の早い病気を治せる可能性も上がります。大切なフェレットを長生きさせるためにも、病気に対し万全な対策をとっておきましょう。

 

病気や誤飲で寿命を全うできないケースもある

多くのフェレットは生涯のうちになんらかの病気にかかります。以下のような重篤な病気にかかることも珍しくないため、寿命を全うできず亡くなるケースも多いです。

  • 副腎腫瘍
  • リンパ腫
  • インスリノーマ(膵臓の腫瘍)など

また、若年期のフェレットは誤飲・誤食に細心の注意を払う必要があります。犬や猫と違い、フェレットは短い消化管をしています。小さなおもちゃのかけらなどを誤飲・誤食しても腸閉塞を起こし、死亡するリスクも高いです。

誤飲・誤食を防ぐためには噛みちぎれるおもちゃは与えず、床を常に綺麗に保つことが重要です。若年での死亡リスクを減らすためにもおもちゃをしっかり選び、家は清潔に保つよう心がけましょう。

 

フェレットのライフステージは?人間の年齢に換算するといくつ?

ここでは、フェレットの生涯をライフステージ別に詳しく紹介します。非常に速いスピードで成長して老いるフェレットの生涯を知れば、ライフステージ別の世話がしやすくなることでしょう。人間の年齢に換算してフェレットがいくつなのかも解説するので、飼育の際の参考にしてください。

 

誕生~生後半年まではベビー期

ペットとして飼育されるフェレットは、ファームといわれる繁殖場で生まれます。生後2ヵ月~2ヵ月半ごろまでファームで過ごしたフェレットは去勢・避妊をファームで済ませ、ペットショップへとやってくるのです。

ペットショップで見られる月齢2ヵ月~半年のフェレットは、「ベビー」と呼ばれます。この時期のフェレットはベビー特有の鳴き声で飼い主を呼んだり、お湯でふやかしたご飯が必要だったりと、世話も大変です。

人間の赤ちゃんのように愛情を注がれたベビーフェレットは、生後3ヵ月ごろから徐々に赤ちゃんから卒業を果たします。大人の歯が生えそろい、ドライフードを食べられるようになれば、もう一人前のフェレットです。

 

生後半年~1歳までは成長期

生後半年を過ぎたころから、フェレットは急激に成長を始めます。この時期の体重増加は「ベビーファット」と呼ばれるものです。肥満になったのではないかと心配する方もいますが、この体重増加は成長に伴う正常なものですので安心してください。

この時期のフェレットは成長に伴って行動範囲がどんどん増えます。今までもぐりこまなかった隙間に入ったり高いところに登ったりと、アグレッシブな動きで飼い主を驚かせることでしょう。

オスは8~12ヵ月、メスは7~10ヵ月で性成熟し、大人の仲間入りをします。しかし、ペットショップで販売されているフェレットは、ほとんどが去勢・避妊済みのため性成熟を実感することは少ないでしょう。

去勢・避妊をしていないノーマルフェレットの場合は、オスは大柄でがっしりとした体格に、メスは細くしなやかで華奢な体つきに変わっていきます。

 

1歳~3歳までは青年期

フェレットが病気の心配もなく毎日を楽しんで過ごせるのが、1~3歳にあたる青年期です。この時期のフェレットはすっかり体が完成し、思いっきり飼い主や他の仲間との遊びを楽しみます。

オン・オフの切り替えが激しいのも、この時期のフェレットの特徴だといえます。たっぷり遊んだ後は、ぐっすり熟睡し起きてこないことも珍しくありません。

数時間寝て1時間程度遊ぶというサイクルを繰り返し、青年期のフェレットは過ごします。行動は成長期よりもパワフルになるため、落下事故や誤飲などに注意して遊びをたっぷり楽しんでもらいましょう。

この時期によく食べてしっかりと遊び、体力を作っておけば老後のさまざまな病気にも対処しやすくなります。栄養豊富な食事と十分な運動、快適な睡眠で老後に備えた体力づくりをさせてあげてください。

 

4歳以降はシニア期

3歳前後まで元気に遊びまわっていたフェレットも、4歳以降はシニア期に入り老化がどんどん加速していきます。成長スピードが速いフェレットは、老化スピードも非常に早い動物です。

おもちゃで遊ぶことが減ったり、のんびりと寝て過ごすことが増えたりとライフスタイルもこの時期から大きく変化します。体調を大きく崩すことも増えるため、普段と様子がおかしいと思ったらすぐに通院できる環境を整えておきましょう。

高齢期特有の病気を早期発見するためにも、4歳以降には半年に1回程度健康診断を受けさせるのがおすすめです。血液検査やレントゲン検査を行えば、腫瘍などの病気を早期発見しやすくなります。

年老いたフェレットと穏やかな老後を過ごすためにも、通院や検査に関する資金はしっかりと貯めておきましょう。

 

フェレットの年齢は人間でいくつ?年齢換算を表で分かりやすく解説

ここでは、フェレットの年齢が人間の何歳に該当するのかを表で解説します。大まかな年齢を記載しているので、飼っているフェレットの年齢を把握するための参考にしてみてください。

 

フェレットの年齢

人間の年齢

1ヵ月

1歳

2ヵ月

3歳

3ヵ月

5歳

6ヵ月

9歳

1年

17歳

1年3ヵ月

20歳

2年

28歳

3年

36歳

4年

44歳

5年

56歳

6年

60歳

7歳

68歳

8歳

76歳

9歳

84歳

10歳

96歳

 

フェレットは人間の年齢に換算すると、1歳まで急速に成長し、それ以降は年に10歳程度年を重ねていく動物だといえるでしょう。

なお、ギネス記録認定の世界最高齢のフェレットは、15年の長寿を全うしています。これは人間の年に換算すると140歳ほどで、非常に長生きをしたことになります。

 

フェレットの寿命を伸ばすコツを3つ紹介

フェレットと末長く過ごすためには、適切な世話を行い寿命を伸ばしてあげることが大切です。ここでは、フェレットの寿命を伸ばすコツを3つ紹介します。

 

フェレットにストレスを与えない

フェレットは非常にストレスに弱い動物で、些細な事でも体調を崩したり機嫌を悪くしたりします。ストレスが溜まると病気になる確率は大きく上がるため、常にフェレットにはストレスフリーな生活をさせてあげましょう。

フェレットのストレスを大きくするため、以下のような行為は極力避けるべきです。

  • トイレやケージを掃除しない
  • 水やエサの交換をせず古いものばかりを与える
  • 放牧を一切せずケージの中だけで飼う
  • うるさい部屋でフェレットの飼育をする
  • 相性の悪いフェレット同士を同じケージで飼う
  • フェレットが寝ている部屋を常に明るくしておく など

 

食事は専用のフェレットフードを与える

フェレットはドッグフードで飼育できるのかという質問は、飼育初心者の間で多く聞かれがちです。結論から言うと、フェレットに他の動物のフードを与えるのはおすすめできません。

フェレットは完全に肉食の動物であり、多くのタンパク質・脂質を消費します。そのため他の動物の食事では栄養失調を起こしたり、最悪の場合臓器に負担をかけ早くに亡くなってしまったりするのです。

フェレットを長生きさせたいなら、必ず専用のフェレットフードを与えるようにするのが賢明だといえるでしょう。

 

様子がおかしい時にはすぐに病院へ連れていく

飼っているフェレットの様子がおかしいと感じたら、できるだけ早く病院に連れていきましょう。フェレットが長生きできるかのターニングポイントは、4歳だといわれています。4歳を過ぎてシニアになったフェレットには、年一度健康診断をしっかり受けさせることをおすすめします。

フェレットがかかる病気は副腎腫瘍やインスリノーマ(膵臓腫瘍)、リンパ腫など命に関わるものも多いです。病気の早期発見・早期治療ができれば治療できる確率は上がります。

ほんの少しでもフェレットの様子がおかしいと感じたら、すぐに動物病院へ連れて行ってあげてください。

 

  • フェレットの寿命は平均6年!年齢に応じた世話で目指せ長寿フェレット
  • フェレットの寿命は平均6年程度
  • 寿命には個体差が大きく、長生きするものもいれば若くして亡くなる子もいる
  • 病気や誤飲で寿命を全うできないケースもある
  • フェレットにはベビー期・成長期・青年期・シニア期の4つのライフステージがある
  • フェレットを長生きさせるためにはストレスを与えず適切な食事を与えることが大切
  • 様子がおかしいと思ったらすぐに病院に連れていき、病気を早期発見しよう

フェレットの平均寿命は6年程度ですが、健康に気を付けて過ごさせれば長寿フェレットを目指すことも可能です。

飼っているフェレットの健康や食事に気を配り、末永くかわいいフェレットを長生きさせてあげましょう。

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